読売新聞(多摩版)に掲載されました

2023年6月14日号にて
『町田マルカワジーンズフェスティバルの開催』及び『マルカワ創業75周年記念「倉敷ジーンズ×marukawa」コラボジーンズ』について掲載されました。

21年閉店 マルカワ本店

ジーンズ老舗 町田で復活。1日限定 新作発表

 コロナ禍で2021年3月に60年の歴史に幕を下ろした町田市の老舗ジーンズ店「ジーンズショップ・マルカワ本店」が5月、1日限りの復活イベントを開いた。1873年5月にジーンズが誕生して150年。運営会社は「これを機に、町田に恩返ししていきたい」と将来的な本店の復活に意欲を見せる。

書店として創業

 同市原町田1の運営会社「マルカワ」(小川聖司社長)によると、マルカワは1948年、書店として町田で創業。当初は店先に戸板を並べ、米軍から払い下げられたジーンズも販売していた。ジーンズは音楽や映画といった文化とも結びつき、町田の若者たちにも大きな影響を与えた。
 こうした中、マルカワは61年にジーンズの販売を本格的に始め、同市原町田6の商店街に本店をオープンした。小川社長の父親で、創業者の量司さん(故人)が視察先の米国で、週末に家族が車で郊外の大型店に出かけ、買い物を楽しむライフスタイルに感銘を受け、70年代からチェーン展開を本格化。郊外などに広い駐車場を備えた店を積極出店した。
 当時は様々な海外ブランドをそろえた店は珍しく、本店は「ジーンズのデパート」として、昭和、平成初期の若者たちの人気を集めた。90年代には都内や神奈川県などで、市内6店舗を含む最大50店舗以上を展開していた。
 だが、その後は不景気やインターネット販売の普及で続々と閉店。現在では中野区や調布市、神奈川県座間市など、町田市外の5店舗だけが残る。本店の閉店後、往時を知る市民から「本当に閉めちゃったの?」「寂しい」と惜しむ声が寄せられたという。
 同社広報部長の山本茂彰さん(54)は、反響の大きさに「町田で皆さんに愛されていたんだなと改めて実感した」と話す。本店の跡地には現在、パソコン販売・修理会社の店舗が入居する。

ジーンズ誕生150年

 ジーンズ誕生150年の節目に行われた復活イベントでは、初めて「マルカワジーンズ」と社名を冠した新作が発表された。岡山県産のオーガニックコットンなど国産素材を使い、技術力などで世界的に評価が高い同県倉敷市のメーカーと協働して製作。発表会では、ポロシャツなどのトップスと新作ジーンズを合わせた出で立ちのマルカワの女性社員5人がポーズを決めながら舞台を歩き、商品をアピールした。山本さんは「町田でもう一度店をやりたい、営業を再開したいという思いは、社員みんなにある」と話していた。

「マルカワ」の女性社員5人が新作ジーンズを着用してイベントに登壇した(5月27日、町田市で)

2021年3月に惜しまれながら閉店した町田市の「ジーンズショップ・マルカワ本店」(1980年代撮影、マルカワ提供)

(読売新聞 本文引用)

一覧に戻る